2015年2月26日木曜日

ぶどう日記48

金沢八景YMCA保育園・5歳児きりん組冬キャンプの報告

 夏のキャンプに引き続き、年長児のお友だちが2泊3日の富士山YMCAへ行きました。
 【1日目】2月19日(木)
 富士山YMCAのリーダー(指導者)たちにに「おかえり!」と迎えられると大きな声で「ただいま!」と元気よく子どもたちは返事をしました。同日程でキャンプを行うYMCAたかつ保育園のお友だちと顔を合わせるところからキャンプが始まりました。お母さんが愛情込めて作ったお弁当を食べてから活動しました。この日はお友だちと協力して、ミッションカード(普段の保育でも使用してきた、ビンゴカード)を元に富士山YMCA内の広いフィールドを駆け回りました。まずはみんなで敷地内の探検をし、途中道なき道を通り抜け、出た先はトロル(3匹のやぎガラガラドンの絵本より)が通りそうな橋にでて、慎重に渡った先にゴールが見えました。なんとこの探検だけで1時間程かかりました。「着いたね」「やったー」とお友だちと抱き合って喜び合う姿に子どもたちの成長を感じる瞬間でした。
その後行ったミッションでは、“すすきの迷路”に“ハンモック”“大工さん体験(トンカチを使用した釘打ち体験)”など9つのミッションに挑戦していきました。ミッションをクリアすると銀ピカシール、ビンゴすると金ピカシールが貰えるので、金ピカシールを目指してみんな必死で楽しんでいました。ミッションゲームのあとは事前に仕込んでいた“お待ちかねおやつtime~ホクホクの焼き芋を食べよう~”の時間になり、作り方を思い出しながら自分たちだけで作った焼き芋を食べました。真っ黄色の甘い焼き芋にかぶりつく子どもたちはとても美味しそうに食べていました。入浴後、食事を済ませた後はYMCAたかつ保育園のお友だちと一緒に、ロウソクの火を囲んでキャンドルファイヤーをしました。愉快で楽しいゲームや歌に、頭から足の先まで全身をたっぷり動かしながら交流をもちました。キャビン(寝る部屋)に戻り、礼拝の時間を持ち、心静かに就寝の時間としました。
【2日目】2月20日(金)
 目覚めよく迎えた2日目の朝となりました。この日のメインプログラムである「雪遊び」ということもあって、朝から子どもたちは元気いっぱいでした。朝食を済ませた後、早速“水ヶ塚公園”という雪遊びが存分に楽しめる公園にバスで向かいました。午前中は50mほどある斜面をソリで何度も滑っていきます。ただ座って滑るだけではなく、向きを変えてみたり、お友だちや保育者と二人乗りをしたりして、試行錯誤しながら滑る子どもたちでした。バスの車内でお弁当を済ませた後は「まだ遊びたい」というリクエストに応えてもう一度雪遊びをしました。辺り一面雪に囲まれた平らな広場で“鬼ごっこ”を楽しんだり、木から伸びるツララを舐めてみたりしている子どももいました。午前午後合わせて3時間以上楽しむことができました。
富士山YMCAに戻り、入浴を済ませた後は夜に備えてランタン作りをしました。ペットボトルを使用しオリジナルランタンを作ります。作る順番を決めるのに、ここでグループに1つの課題を課しました。スムーズに決まるグループもあれば、なかなか決まらないグループもいました。自分の気持ちと相手の気持ちの違いに葛藤を抱きつつも、互いに折り合いを付け合いながら解決していきました。そんな経験を踏まえながら、自分のランタンが出来たときの喜びは大きかったと思います。夜になったら、作ったランタンと寝袋を使用して天体観測を実施しました。この日は残念ながら空一面雲に覆われていたので星空を見ることは出来なかったので、諦めてキャビンに入ろうとした瞬間雲の隙間から数個の星を子どもが見つけました。「(何事も)願えば叶う」を実感したひと時になりました。
【3日目】2月21日(土)
  キャンプ最終日となりました。自分の荷物をまとめ、お世話になったキャビンの掃除を終えてから1日目にやり残したミッションをクリアする為に、草原に向けて出発しました。お手製のダンボールソリで斜面を滑ってみたり、木にロープをくくりブランコを作ってみたりして遊んでいる子どもたちもいました。全てのミッションをクリアしたカードは太陽の光に当たり輝いており、子どもたちの笑顔がとても溢れていました。「えがお!げんき!つながろう富士山!」を合言葉に現地スタッフと別れ、笑顔で迎えてくれたお母さん・お父さんの胸に抱かれホッと一安心する子どもたちでした。

3日間を通し、「自分のことは自分でしよう」はもちろん「友だちと助け合う」姿をたくさん見ることができました。体調を崩しキャンプに参加できなかった子どもや、都合で転園した子どもを思い、これまで一緒に過ごしてきた“仲間”の存在の大きさを改めて実感した子どもたちでした。自信がつき、達成感でみなぎる表情を見ると大きく成長したと嬉しく思います。このキャンプが子どもたちの心の中にそっと刻み込まれていきますように願います。
(金沢八景YMCA保育園 小林あゆみ)